お知らせ

函館公園「こどものくに」へと招待されました!!

コロナ禍の影響を受けた、函館唯一の遊園地がある函館公園「こどものくに」では今春に公園存続のためのクラウドファンディングを行っておられたようで、支援者への方々へのリターンのなかで「私の支援で函館の子供達をこどものくにへ招待して欲しい」との意見が多々あり、地域還元の1つとして、くるみ学園の児童にも是非遊びに来て頂きたいとの温かいお話をいただいたことから、10/24に幼児・小学生・引率職員でお邪魔させていただきました。

「こどものくに」を応援してくださった沢山の方、函館の子供達に笑顔になってほしいと願う方々からの温かい気持ちにより、子どもたちは新幹線、メリーゴーランド、飛行機の3機種に乗れる機会をいただいてみんな楽しい秋の思い出を作ることが出来たようでした。

「とても楽しかったぁ~!!!」、「また乗りに行く~!!!」「3回も乗ったんだから!!!」などなど、笑顔で当日の様子を口々に話してくださっており、帰園後はその話題で持ちきりでした。

子どもたちが喜ぶ、貴重な機会を作ってくださった皆さんに、この場を借りて改めて職員一同、御礼申し上げます。 

 

くるみ学園 野菜畑のご紹介♪

6月のホームページで学園の花壇を紹介したところですが、今回はくるみ学園の野菜畑もご紹介させていただきます。

学園の裏手のスペースを有効活用し、春頃より様々な野菜の苗を購入したり種子を蒔いたりして育てています。

野菜は例年育てておりましたが、今年は担当する職員も野菜の生育に詳しい方からアドバイスを受けるなどして、例年以上に気合を入れて取り組んでおります。

また、子ども達も自分の寮のスペースに植えられた野菜には、積極的な水やりや支柱立て、脇芽欠きなどのお手伝いを一生懸命行ってくれております。

今夏は例年にない猛暑や暴風雨、急激な気温低下など、野菜を生育するうえで大変な天候となっておりますが、色々な野菜が実をつけはじめ、職員と子どもたちの頑張りが結果となって現れてくれました。

 

また、畑作業をしていると、学園の隣の畑地より、時折「ケーン、ケーン・・・」という声が聞かれます。

その声の方向に目を向けてみると、なんと雉のつがいが子育てをしていて、今年は5羽産まれたようです。

最近は一生懸命に畑を啄んでなにか餌探しをしているようですが、職員や児童が様子を見ようと近づくとさすがに逃げ隠れしてしまいますが、のどかな環境のなかにくるみ学園があることを改めて感じさせてくれます。

学園の子どもたちど同様に、この雉の親子も元気に育って欲しいな・・・と感じながら記事を掲載いたしました。


 

卒園生の皆さん、毎年ありがとうございます!!!

 今年は肌寒かった昨夏とは違い、北海道とは思えないような連日の猛暑の日々が続き、お盆を目前とする今となりやっと暑さが一段落となりました。 

 こんな暑い夏の時期になると思い出すのは、遠い昔・・・・・・卒園生の皆さんと過ごした色々な夏の行事や笑って泣いた青春の一コマです。!(^^)!

 瞼を閉じると学園から巣立っていった沢山の卒園生の顔が浮かび上がります。

 こうしたこのお盆時期に、例年ならば帰省に合わせて元気な顔を見せに来園してくれる卒園生も多いものの、コロナ禍という昨今は自粛ムードもあり、なかなかみんなとお会いすることが難しい状況となっております。

  しかし、そんな困難な年でも、HさんとUさんは今年も来園して沢山の飲み物を持参してくださったためありがたく頂戴し、各寮へと早速分配させていただきました。 

 やはりといいますか、男子が中心の寮は炭酸飲料やスポドリが人気を占め、女子寮はカルピスやお茶などに手が伸びました。

 幼児がいる寮では鉄板というべき、りんごジュースやオレンジジュースを希望する声が多く、皆一様に素敵な差し入れを堪能したようです。

 卒園生の皆さん、今年も温かいお心遣いをありがとうございました!!!

育英基金 令和2年度収支報告及び令和3年度当初予算

 昨年度も多くの皆様から育英基金へのご寄付をいただき有難うございました。

 令和2年度は4年生大学へ進学児童1名への支援金、専門学校3年次進級児童1名への支援金、

 コロナ過による度重なる飲食店の休業によりアルバイト収入を失い、資金計画に大きな狂いの

 生じた児童1名へ災害支援金の支給をさせていただきました。

 前述のとおりで、卒園児童へ対して手厚い対応が出来ましたことに、職員一同、心より感謝御礼申し上げます。

 今後もより多くの子ども達が自分の希望を現実のものとできるよう引き続き応援していただけると幸いに存じます。

 今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

 なお、この基金の令和2年度の執行状況及び令和3年度の予算は、下記(PDF(育英基金))のとおりです。

 

 育英基金執行状況報告

今年は花壇も増え、より綺麗に咲き誇っています。

今年も北海道立大沼学園様よりたくさんの花の苗を寄贈いただきました。

毎年寄贈いただいており、児童・職員ともにこの季節の楽しみとなっております。

早速、学園の玄関前の花壇スペースや地域小規模児童養護施設いちいの鉢植えへと

植えさせていただきました。

今年は在園児童と職員とで、駐車場より正面玄関へと続く歩道脇へ2ヶ所、

新しい花壇を制作しました。

この花壇は、学園敷地内の桜の苗木の添え木を、チェーンソーで切断し、麻縄で

結ったものを繋げて埋め込み、5月に完成したばかりのものです。

この花壇が、中々に良い出来栄えで職員一同、可愛い草花を迎え入れるのをとても

心待ちにしていたところでしたが、タイミングよく大沼学園様から頂戴した苗を

植られることとなり、とても素敵に仕上がりました。

これらの学園の花壇へ植えた苗に対し、毎日の水やりや手入れは、児童も積極的に

手伝ってくれるのと、最近の暖かい気温も幸いし、つぼみが徐々に開きはじめ、今では

たくさんの花びらが綺麗に咲いております。 

さらに今年は久しぶりに正面玄関脇花壇の芍薬とグラウンドの藤が大倫の花を多数付けて咲き

一層賑やかに学園に初夏の訪れを告げてくれており、毎日児童と職員の目を楽しませてくれています。

文末となりますが、職員一同、あらためてご寄贈に感謝御礼を申し上げます。

 

北海道コカ・コーラボトリング様からのマスク寄贈に対する御礼

北海道コカ・コーラボトリング様より、新型コロナウイルスと懸命に向き合う従事者の方々への感謝と激励の思いを込め、

北海道児童養護施設協議会を経由するかたちで、当学園へとマスク16,000枚の寄贈がありました。

今回ご寄贈いただいたマスクは、入所児童・職員の使用を中心に当学園での感染予防に耐雪に使用させていただきます。

北海道コカコーラボトリング様、 ありがとうございました。

ご寄付(育英金)入金先、口座代表名義人の変更について

くるみ学園ではかねてより、高校卒業後に進学を志す子ども達へ対し、その未来と希望に少しでも援助すべく「函館厚生院育英基金」を設立し、子ども達へ給付し、進学時に役立てて参りました。

 そして、この財源はかねてより皆様より賜りました温かいご支援のご寄附により支えられておりますが、この度4月1日付けでの施設長変更により、寄付入金先口座の代表名義人が変更となりました

のでお知らせいたします。(銀行・支店・預金種別・口座番号については変更ございません。)  

 

  銀行名:北洋銀行

  支店名 :五稜郭公園支店  

  口座番号:店番号 328 普通預金 4204548  

  名前:函館厚生院くるみ学園 園長 村瀬 優 

     (ハコダテコウセイインクルミガクエン エンチョウ ムラセ スグル) 

 

  子ども達の希望と可能性をより広げ、 より多くの子供達に温かい援助ができるよう、今後も引き続き皆様からのご寄付をどうぞよろしくお願いいたします。

 なお育英基金について、寄付を頂ける場合やご不明な点はお問い合わせください。

施設長交代のご挨拶

退任の御挨拶

謹啓 陽春の候 ますますご清祥の段お喜び申し上げます
平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます
さて 私儀 この度 三月末日をもちまして くるみ学園施設長を退任し相談役に就任することとなりました
くるみ学園施設長在任中は一方ならぬお世話になり誠に有難うございました
皆様のお陰をもちまして大過なくその任務を果たし得ましたことを心より感謝申し上げます
なお 後任としましてはくるみ学園指導係長 村瀬 優 が就任しましたので、私同様ご懇情とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます
                                      謹白

 令和三年四月                    
                          前施設長(現相談役)  永井 滋
 

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就任の御挨拶

謹啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます

私儀 この度四月一日付をもちましてくるみ学園施設長に就任いたしました
就任後は微力ではありますが子ども達の明るい未来の為に精一杯努力していきたいと思いますので

なにとぞ前任者同様ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます
まずは略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます
                                      謹白


 令和三年四月
                                 施設長  村瀬 優

くるみ学園 大花火大会

 くるみ学園の夏の風物詩となっている8月の“夏祭り”ですが、今年はコロナウイルスから、密集・密接を避けるため、例年よりも規模を大幅に縮小しての開催となりました。

みんなが大好きな屋台は、会食の場を設けず全て寮内へと持ち帰って児童が個々で食すようにし、イベント自体も特に何も設けないこととしたため、従来の夏祭りよりはかなり寂しいものとなることが予想されました。 

さらに、今年は7月と8月に本来実施となるはずの函館の花火大会も軒並み中止となり、夏の夜空を少し寂しく感じていたところ、コロナで寂しい思いをしているだろう、くるみ学園の児童に楽しんでいただきたいと、遠い東京のY様より花火の寄贈を沢山受けたこともあり、思いついた夏祭りのメイン企画は・・・・“大花火大会”!!!

週間天気予報では当初雨も心配されていましたが、当日は陽が射すほどに回復してくれ、風も穏やかで絶好の花火日和となってくれました。

屋台メニューとテイクアウトしたご飯も食べ終え、お腹が満たされ少しずつあたりが暗くなりだした午後7時、グラウンドに並んだみんなはソーシャルディスタンスをきちんと保ちつつスタンバイOK!!!

いよいよ待ちにまった、大花火大会の開始となりました。

男性職員が次々点火する花火が打ちあがると、心地よい「パン!!!」という音と移ろいゆく光の競演に、みんなからは感嘆の声が聞かれており、同日、本来実施され観覧する予定だった函館港まつり花火大会にも負けず劣らず、大盛況の中で今年の夏祭りは幕を閉じました。

子ども達を楽しませたいと思いながらも、一方で経験したことのないコロナウイルス対策も同時にする必要があり、夏祭り係にとっては色々と悩み考えることも多かったこの企画ですが、予想した以上に皆さんが花火大会を楽しまれたようで、準備にあたったスタッフ一同とても嬉しく企画の成功に安堵するとともに、より一層楽しんで頂けるような行事企画を今後も取り組んでいきたいと考えている今日この頃です。

末筆となりましたが、2年連続で沢山の花火をご寄贈くださいましたY様の、心温まるご厚情に職員一同改めて御礼申し上げます。 どうもありが とうございました。

育児の墓・厚生院の墓 墓参り

 函館のひとつの歴史を物語る場所・・・“育児の墓”

 谷地頭電停から立待岬に向けて細い町道を走り、地蔵堂を過ぎて間もなくのところ、「育児の墓」とボランティア団体によって建てられた看板とその右手に小さなお墓がある。

 ボランティア団体の説明板は概略のみが記載されているが、もう少しだけ経緯を詳細に説明すると、明治初年に秋田藩医として函館へ来た、槙山淳道が函館市中の有力者や寺院などに呼びかけ、堕胎防止と窮民の子や捨て子の面倒をみる「育児講」を明治2年12月に作ったが、育児講は微力であったため、明治4年6月に育児会社が設立されたとされている。

 この育児会社で取り扱った育児数は、明治4年から15年にかけて、入社48名、出社8名、死亡19名と預かった児童のうち、19名が死亡という40%の高い死亡率であったとされる。この育児墓は「誰が建てたものか」「何時建てられたものか」分からないとされているが、恐らくはこの育児会社において死亡した児童の墓との説が有力である。

 函館厚生院では旧名である函館慈恵会時代より、この育児墓の弔祭を行っているとされ、函館厚生院となった現在も、函館社会福祉施設連盟とくるみ学園が「育児祭」として毎年、8月の旧盆時期に供養を執り行っております。 

 今年も8/5にくるみ学園職員4名・施設連盟職員2名・くるみ学園入所児童2名の合計8名とコロナウイルスの影響で例年よりも少数での参加となってしまいましたが、墓参りをしてきました。

 この育児墓は長年の風雪にされされて朽ち果ててきている現状であり、後世へ残すためには大きな課題が山積しています。しかしながら、日々、児童との養育に向き合う我々にとって、函館の社会的育児養護の原点といえるこの育児墓の存在は、決して無視することなく今後も後世へと引き継ぎ残していく必要のある墓標でもあります。 もしも立待岬へお越しの際には、立ち寄ってそっと手を合わせていただければと思います。

また同日は、立待岬の育児の墓とは反対にある弁天町の墓地内に当院の墓もあり、そちらへの供養も行っております。 育児祭にご参加いただいた社会福祉施設連盟職員の皆さま、ありがとうございました。